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 永井研治 :
(ながいけんじ) 1947年 東京生まれ。永井研治は絵画、ドローイング、版画という二次元的な表現の世界で、活動を展開している。その作品の第一の特徴は線と色彩によって生み出される独特の空間性である。ひとつの固定した対象を想起させない、彼の表現は、建築という現実の空間において、緊張感を失うことなく調和させた作品として、静かに存在する。彼の作品が建築空間に生かされるのはこうした理由による。実際、彼の作品は、設計の段階から建築家の思考に取り入れられ、生かされており、いくつかの建築において素晴らしい成果をあげている。さらに、こうした建築家との出会いを、永井研治は自己の造形思考をいっそう伸びやかに表現する機会にしてきた。おそらく、彼にとっても思いがけない作品の効果を確認するという経験を通し、積極的に表現の可能性を追求してきたのではないだろうか。美術作品自体の確固たる造形性を損なうことなく、柔軟に建築との共鳴をはかることのできる作家のひとりである。
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